自宅から歩いて駅に行く途中、道路を渡る必要がある。
数年前の自分は、この道路を渡るとき、信号機も横断歩道も無い場所を横断していた。なぜならこの道路、車がすれ違うのにも難儀するくらい道幅が狭く、車もそんなにスピードを出せない道路だったからだ。そして横断歩道からも数百メートル(※1)離れており、それなりに遠回りする必要があった。
そんな道路が数年前に区画整理され、右折専用レーンがある計3車線の道路になり、交通量が一気に増えた。そうなると信号機も横断歩道も無い場所を渡るのはなかなか怖くなったが、それでも車が途絶えた瞬間を見計らって渡っていた。周りの人もそうしていた。
それからしばらくして道のちょうど良い場所に信号機と横断歩道が出来た。それからは信号機のある場所をちゃんと渡るようになった。信号機の整備がされなかったら、自分はいつか事故にあっていたかもしれない。ホッとするとともに反省もした。
この道路よりはるかに道幅が広く交通量が多い道路をサッと横断してしまう歩行者を時々見かける。そういう人は高齢者に多い。そういう人を見かけるとその危険行為にギョッとしてしまうが、自分にはその人のことを非常識だと責める権利はない。恐らくその高齢者は、その道路が今よりずっと狭く交通量も少なかった時代の頃を知っているのだろう。自分は何も変わってないのに、環境の方が変わったのだ。
このパターン、怖いよなと思う。
※1 …道路交通法の第12条では「歩行者は、道路を横断しようとするときは、横断歩道がある場所の附近においては、その横断歩道によつて道路を横断しなければならない」と定められているが、ここでいう『付近』とは20m〜50m程度が目安らしい。横断歩道から数百メートル離れているからといって危険なことには変わりないが。