12万円の鰻

やらかした。12万円で鰻を買ってしまった。厳密に言うと12万円寄付した。ふるさと納税で12万円払って鰻の定期便を貰う申請をしてしまった。自分はそこまで高所得者ではないので、ふるさと納税で12万円も控除されたりしない。1万2千円だと思って迂闊に寄付ボタンを押してしまったのだ。PayPayの支払いボタンを押した後12の後ろに0が4つも続いてることに気付き、あわててキャンセルしようとしたが遅かった。ふるさと納税のサイトからキャンセルしようとしたが、寄付だからキャンセルはできないらしい。

そもそも自分はふるさと納税に反対の立場だった。ふるさと納税は面倒くさい。そして逆進性がある。金持ちばかりが優遇されて、面倒くさい手続きを面倒くさがらずちゃんとやれる社会性のある人間が得をする。でも本当に優遇されるべきなのは、税金をたくさん納められず、役所の手続きをする生活能力も無い人間ではないだろうか。だからこれまでふるさと納税は一切やってこなかった。でも今日は魔が差してしまった。自らの利益の為に知らない地域で事実上の通販をするのはNGだけど、自分の育った市町村に金を落とすなら、それはふるさと納税の本来の趣旨とあまりずれていないのでは無いかと自分を納得させ、一度でも住んだことがある地域縛りでふるさと納税を始めてやってみることにした。

そしたらこのざまだ。欲に目が眩んだ人間は正常な判断能力を失う。自分の持っていたイデオロギーを捨ててる時点でもう正常では無い。だから0の数を間違える。鰻5匹 x 3ヶ月の計15匹が1万2千円で買えると思った時点でおかしいと思わなければいけなかった。1匹あたり800円で「スーパーで買うより安いな」と思った時点で異変に気付くべきだった。そもそもふるさと納税の還元率は30%だと国のガイドラインか何かで定められているのを知っていたはずだ。だから4000円15匹の鰻が買えてる計算になる。おかしい。普通なら気付く。でも今日は気付けなかった。

唯一の救いは、一度でも住んだことがある地域縛りで自分が育った地域に寄付した点だと思っている。自分が納めた税金は両親が住む地域の為に使われる。そう考えれば気持ちのもって行き所もある。まぁそれに12万のうちいくらかは控除されるし。鰻も届くし。